私が福祉の道を志したきっかけは、高校の恩師から推薦を頂き「岡山医療福祉専門学校」第1期生として入学いたしました。福祉とは何か?介護とはどのようなことをするのか?全く知らない状況の中で、学校生活の2年間、基本的な生活支援技術や知識の他、人に対して思いやりを持つことなど福祉に対する心得を多く学ばせて頂き、「相手の立場になって、物事を考える」という考え方が、卒業してから20年以上経過した今でも根強く残っています。
卒業後、特養や通所サービスの介護福祉士、そしてグループホームの管理者を経験し、今現在お世話になっている法人に在宅の介護支援専門員として入職することになりました。当初は、介護支援専門員として何ができるだろうと悩んでいましたが、尊敬している理事長から「困った方を多く助けるような仕事をしなさい。」と声をかけて頂き、多くのご利用者様やご家族様との関わりを持つ中で、介護福祉士としても役に立てることはないかと考え、日々、自分が培ってきた知識や技術を提供していき、「あなたがいるから、安心して過ごせる。」などのお言葉を頂けるようになりました。そのような日々の行動を評価して頂き、「特別養護老人ホーム マスカット倶楽部」の施設長に任命され現在に至ります。
施設長として、もう数ヶ月で10年が経とうとしていますが、今の施設運営で満足することなく、ご利用者様やご家族様に「ここに来て良かった。」と思って頂けるような施設になるよう職員一同で努力しています。
私個人の意見になりますが、働いている職員自身、またそのご家族が「ここで過ごしたい。」と思えるよう、施設長としてだけではなく介護福祉士としての経験を活かしていき、人に寄り添った介護が提供され、明るく穏やかな施設運営を続けたいと考えます。